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Kawasaki EX-4 ('94)

 手に入れたのは、5年程前、すでに日本では生産中止でしたので、当然中古車です。でも距離は5,000km程度、状態も非常に良かったし、たまたまこれを買ったバイク屋さんに同年式の全く同じEX-4がもう一台置いてあったので、良く見比べて買うことが出来ました。カラーは、本当は青の方が好きなんですけど、カルト車を探す人間に贅沢はいっていられません。新車であれ程人気がなかったのに、たまに中古が出ると(ほんとにタマタマらしいんですけど)結構いい値ですぐに売れてしまうそうです(一緒にあったもう1台も私が買った翌日にはすぐに売れた)。
 こいつの前の型、GPz400Sはフロント16インチと初期型のカラーがカッコ悪くて、私も今一好きではなかったのですが、後期型の上品なカラーリングは気に入っていましたし、「やっぱバイクはツインが基本しょ!」ってなわけで、XZ亡きあともうこれっきゃないってな感じで探していました。外国、特にヨーロッパではGPz500Sとしてロングセラーのバイクなんですが、こと日本に限るとこの種のミドルツインはまったく人気がありません。私にとってカウリングは必需品(だからネイキッドはバツ)、絶対的なパワーはともかく、エンジンの味としては4気筒よりツインの方が上だと思いますし、シングルのボコボコ感は感覚にあわない。ぜひみなさん、ツインに乗って下さい。
 GPz900Rニンジャのエンジンを半分にしたというエンジンはカタログ数値上50psあり、軽い車重と相まって最新のバイクに決してひけをとらない走りを見せます。音も確かにツインの音なんですけど、なんとなくニンジャのエンジン音に似てる気がするのは、気のせいでしょうか。今流行りのビッグツインのようなドコドコ感はあんまりなく、とにかく全域にわたってスムーズ&パワフルに回るイメージですが、フルパワーのVFRから乗り換えるとどうしてもパワー不足に感じてしまうのはしょうがないでしょう。足回りも17インチになってGPz時代より大分安定していると思います。ただ、やっぱり私は18インチ人間なので、17インチになかなか慣れていない。タイヤにあんまり信頼を置いていないんですね。もちろんXZより軽いので、レプリカとツーリングしても遅れをとることはまずありません。フロントのシングルディスクブレーキは、実は私としてはXLR以来で、オンとしては初めてなんですよね。そのせいかやや効きに甘さがある気がするのですが、雑誌等では全然問題なしといっています。燃費は、最近ロングツーリングに全く行っていなくて、ほとんど通勤用になってしまっていてかなり過酷な条件なので参考までに、18km/P位です。悪いでしよ。1日20km程度しかも月に200km位しか乗らないんじゃこんなもんでしょ。ロングでも23〜24km/Pってとこですか。
 この時代のバイクの特徴でしょうけど、カタログの写真なんかで見るとウェッジで結構カッコイイのですが、実物をよ〜く見るとどうにも前と後ろのバランスが悪い。カウルやタンク、テールカウルなどのパーツ類のスタイルはいいのに、全体にまとまるとダメですね。もっと悪いのは人が乗ったカタチでカッコがよくない。まぁスタイルは自分が気に入ったつもりで買ったんだからしょうがないとして、このバイクの最大の欠点はメットホルダーです。左右2つ付いているのはカワサキらしく親切設計なんですが、テールカウルのサイドが膨らんでいて(勿論スタイルのため)、フルフェイスは絶対付けられないし、ジェットでも大苦労。わざわざ短かめのワイヤーを買ってきて使用しています。さらにこの膨らみは、フックをつかってツーリングネットをかけるとたちまちネットのエンドで傷付いてしまいます。恐らくGPz400Sのスリムなテールカウルの時は問題なかったことでしょう。ステーの位置がそのままなのに、何も考えずにカッコの為無用にテールカウルを膨らましてしまったカワサキの設計者に猛省を促したい。 それにやっぱ上と下ばっかりじゃなく足をカバーしてくれるセンターカウルも欲しい。
 とまぁ、現役だけに言いたいことはいろいろあるんですけど、昔程こだわりもなくなってきて、全然手を入れたりしなくなってしまいました。でも今ある中免のバイクの中では、私にとってはこのEX-4しかありませんしね。またのんびりゆっくり、長〜く付き合っていくつもりです。

*とかなんとかいいながら、'03年4月にGPz750に乗り換えてしまい、EX-4はドナドナされてシマイマシタ。ありがとねー、今でも好きだよ〜、といっても説得力ないですよね。