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トヨタ カローラLB1600GT

 クルマ好きと話をすると、よく「世界で一番好きな(あるい欲しい)クルマって何?」という話題がよく出ます。何をもってとか、どういう状況でといったことでとても難しいのですが、単純に私の理想で言えばマクラーレンでもフェラーリでもなく、アストンマーチンの旧ヴィラージュ(V8)ベースのシューティングブレークです。勿論実物を拝んだこともなく写真でしか見たことがないのですが、シューティングブレークというボディが醸し出すスタイル、イメージにとっても惹かれます。これは通常のワゴンとは全く違った種類のものです。
 国産車でこのイメージに近いといえば、最近人気のあるアコード・エアロデッキを思い浮かべる人が多いでしょう。でも私にとってはこのカローラLBです。なんでハッチバックでなくてリフトバックか、っていう疑問はさておき(コロナやセリカはHBでもいいじゃん)、LBというスタイルにシューディングブレークを彷佛とさせる(かなり庶民的になりますけど)ものがあると私は思います。
 初登場は確か昭和51年頃だったと記憶しております(なにぶん資料もなしにこんなもの書いているので、スイマセン)。私が好きなのはこの30の後期型と、フルモデルチェンジをした54〜58年型(ってこれしかないんですけど)で、特にホワイトボディの1600GTがイイ。あの排ガス規制時にあって、レビン・トレノに載せられていた、傑作との誉れ高い2T-Gツインカムエンジン搭載の車種です。昔一度56年型には乗せてもらったことがあるんですが、当然今の車に比べたらエンジンは全然吹き上がらないし、ハンドルは重たくて切れないし(ノンパワー)、おまけに全然止まらない、とまぁ最低でしたが雰囲気は楽しめました。天井が低くFRなので室内は狭いし、ラゲッジスペースも今時のワゴンに比べたらそれほどでもない。今の基準に合わせたら、どんな旧車だってどうしようもないんですけどね。
 私がAE86とかレビン・トレノとかにあんまり興味を抱かないのは、やっぱり走りよりも形だからでしょうね。まだ当時中学生だった私と友人とで、このカローラLB1600GTとランサーセレステ1600 GSRのどっちがカッコイイかよく議論したことを覚えています。他愛の無いことですけど。
 (生産中止された)ジェミニのHB以降こういったスタイルの車って最近全然でていないなぁ(アルファ145は中々カッコイイ)と思っていたら、今年のモーターショーで時期レビンと噂されるシューティングブレークスタイルのモデルが展示されていましたね(ほんとに展示されてたのかな、幕張までは見に行ってないので、またまたすいません)。何年か前出品された、SVXベースのアマデウスはボツったけど(アルシオーネSVXよりこっちの方がかっこいい)、こちらはぜひ発売して欲しいと思います。

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