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ISLANDS('87)/Mike Oldfield
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- 1. The Wind Chimes
- Part One, Part Two
- 2. Islands
- 3. Flyingstart
- 4. North Point
- 5. Magic Touch
- 6. The Time Has Come
- 7. When The Nights On Fire
- (JPN)
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- Mike OldfieldもVangelis 同様、自分の周りにはファンが全然いないのに、インターネットで探すと、びっくりするぐらい関連サイトがあるアーティストですね。それとも私のいるような地方の都市では人気がなくても、東京あたりではみんなごく当然のように知ってる人なんでしょうか? VanもJarreもMikeもニュースやドキュメンタリーTVのBGMには頻繁に登場しますしね。そちら系のプロデューサーには大人気なのでしょう。
- Mike Oldfieldといえば、初期の3部作や日本以外ならば'83年のヒットシングル「MOONLIGHT SHADOW」辺りを思い出す人も多いでしょう。もちろんそれはそれでいいんですけど、私が特にはまったのはこの「ISLANDS」('87)です。CDでは分かりにくいでしょうが、一見観光パンフレット写真みたいなNEW
AGE風のジャケットですが、よく見ると海から無数の手が突き出てて、初めてアナログジャケットで見た時はとても気持ち悪かったのを覚えています。これもUS盤はジャケ違いと、後半の曲順が変わってたり、何曲かはアレンジやボーカリストも変わっています。さらに私の持ってるアナログのUK盤には、7曲目「When
The 〜」は入っていません。
- 「PLATINUM」('79)以降のA面1曲・B面小作品のパターンの集大成で、同時にフェアライトを全面的に駆使した最後の作品でしょう(その後もサンプラーとしては使ってるみたいだけど)。彼のアルバムとしては(「DISCOVERY」('84)と「EARTH
MOVING」('89)を除くと)一番ポップな出来だと思います。そうはいってもプログレ系のメンバー(Andy Macky、Phil
Spalding、 Pierre Moerlen、Geoff Downs他)が数多く参加してるので、ちょっとしたひねりがとってもそれっぽい。なにより名ドラマー・Simon
Phillips(現TOTO)のおかげでリズムセクションはタイトで、一人多重録音アーティストに多い線の細さはまったくありません。ボーカリストも豪華で、信じられないくらい曲にマッチするBonnie
Tyler、後にGTRに参加するMax Bacon、Mikeの旧友Kevin Ayersなどなど、またMaggie Reillyの替わりAnita
Hegerlandもいい。ちなみにKevinは翌年の自身の作品「FALLING UP」で「Flying Start」をセルフカバーしています。
- これを聴いて気に入った方は是非ビデオの方も見て下さい。正直今見るとかなり稚拙なCGですが、アルバムの雰囲気はよりグッと伝わってくる気がします。
- Mikeのアルバムで次に好きなのは「CRISIS」('83)、日本ではムーンライト・シャドウ名でリリースされました。中身は「ISLANDS」や前作「FIVE MILES OUT」('82)とほとんど変わらないのですが、(A面)1曲目のタイトル曲は「WIND
CHIMES」よりこっちの方がいいかもしれない。B面の大ヒット曲「MOONLIGHT SHADOW」やYESのJon Anderson、元ファミリー(って大昔John
Wettonがいたっけ)のRoger Chapmanなど甲乙つけがたし。それ以外では、まぁごく一般的ですけどやっぱ初期の曲もいいですね〜。ただし「AMAROK」('90)だけは、私はすごく気に入っているけど初めてMikeを聴く人にはお薦めできません。最初にこれ聴くと訳わかんなくなります。定石通りまず「Tubular Bells」 ('73)を聴いて「OMMADAWN」('75)聴いて、できればチューブラーベルズの2と3を聴いてそれから聴くと、これがオマドーン2であることが理解できます(そんなことはない、っていうファンも多いでしょうが・・・)。
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